エージェントに支払う手数料って、どのくらいが適正なの?
2017年11月09日
エージェント選び
子供のために親としてはできる限りのことはしてやりたいと思うものです。
しかし、一方で「無い袖は振れない」わけですから、費用面については、できるだけ安く済ませたいというのが本音ですよね。
費用負担が軽減できる奨学金については、別のコラムで触れるとして、今回はエージェントに支払う手数料に適正価格はあるのか?についてリサーチしてみました。
エージェントに支払う手数料に、標準的な価格相場はない!?
これは僕の独断と偏見ですが、リサーチして分かったのは、留学業界に関して言えば、業界自体がまだまだ未成熟な気がします。
というのも、一部の老舗と呼ばれるエージェントですら、設立40年程度です。
多くのエージェントは設立10年〜20年程度であり、本当に実績のあるエージェントはひと握りです。(ちなみに、僕が23年前に大学留学で渡米した当時、既に存在していたエージェントは、この中でもごくわずかです。)
これには理由があります。
特に高校留学に限って言えば、3ヶ月以上の長期留学をする高校生は、年間でわずか4,000人程度(3ヶ月未満は30,000人程度)です。
この中には日本の高校が主催する交換留学も含まれます。年々増加傾向にあるとはいえ、このくらいの数です。
留学生の数が少ないということは、市場規模が小さいわけですから、ビジネスとして成り立ちにくく、留学エージェントが提示する金額も、標準化された相場のようなものはできにくいでしょう。
最近の傾向として「手数料無料」を謳い文句にしているエージェントは多いですが、それも比較的集客のしやすい短期の語学留学に限定されています。
ですから、長期留学の手数料については「言い値」になりがちです。
エージェントによってサポート内容が多少異なりますが、そのサポート部分を手数料という形で提示しています。
でも、その金額がサポート内容に見合っているか?と言われれば、疑問が残るところですね。
適正価格を見出していくためには、留学業界がもっと活性化しなければならないのでしょう。
そして、留学業界が成熟するためには、国の施策として、もっともっと多くの留学生を海外へ排出していく必要があるのかなあと思います。
〈関連記事「留学エージェントの選び方」〉
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エージェント手数料で損をしないための3つのポイント
今回はエージェント手数料で損をしないための、基本ポイントを3つご紹介します。
(1)必ず3社以上で相見積を取る
高校留学についても当然相見積を取る必要があります。
(もし相見積を取らずに契約をしようとしている人がいたら、今すぐ他社へ相談しましょう!)
どれだけカウンセラーが親切で好感度が高かったとしても、情に流されないようにしたいですね。
実際にあるカウンセラーの話では、正しく見積金額を評価できれば、何十万、何百万円も損をせずに済む可能性があるそうです!
各社で見積書をもらう際に気をつけたいのは、必ず見積明細書をもらうということです。
見積明細にはサポート内容とその金額が明示され、他社との比較の際に重要な情報となります。
言葉の使い方や表現の仕方が若干異なる可能性もありますから、不明点があればカウンセラーに積極的に質問しましょう。
エージェントの絞り込みについては、
「留学エージェントの選び方」を参照してくださいね。
(2)為替レートにだまされない
授業料やホームステイなどの滞在費を支払う場合に、日本円を外貨に変えて送金する必要がありますね。
この時の為替レートを上手く利用して儲けようとするエージェントが存在します。
「為替相場や金融用語はよく分からない」という人もいると思いますが、ここだけはしっかりと覚えてください。
例えば、アメリカに留学する場合、日本円をUSドルに替えて支払いをしますが、その時に適用する為替レートは必ず「T.T.S.(電信売り相場)」のレートで換算されていることを確認してください。
悪徳なエージェントは、詳細説明をすることなく「CASH S(現金売り相場)」のレートを適用して請求することがあります。
簡単に言うと、T.T.S.に比べて、CASH S.は1USドル当たり2円程度の多く支払うことになります。
《参考》三菱東京UFJ銀行の「外国為替相場一覧表」
つまり、仮に1USドル=100円とした場合、10,000USドルをアメリカへ送金するとして、T.T.S.なら100万円で良いところが、CASH S.だと102万円になり、2万円多く支払うことになるんですね。
「まあそれくらいなら、、、」という人もいると思うので、百歩譲ったとして、銀行に手数料として多く支払うというだけなら理解もできます。
しかし、実は悪徳エージェントはこの差を利用して、実際にはT.T.S.で手続きしたにも関わらず、お客様に対してはCASH B.のレートで請求するのです!
どうですか?納得できますか?
もし支払う費用が50,000USドルだとしたらどうでしょう?
手数料にさらに上乗せで10万円も余分に払うことになるのです!
(3)サポート内容の妥当性を検証する
これはよく考えてみると当たり前のことです。
現地の学校や団体からすると、エージェント毎に個別の料金体系を設定したり、一部のエージェントにや特別な紹介料(キックバック)を出すと、不公平が出てしまい、信用をなくすことになります。
なにしろ、日本だけでなく、世界中から留学生がやってくるわけですから。
そうなると、やはりエージェント各社が決めている手数料が費用の差になってきます。
「手数料って何?」ということになりますが、エージェントが留学前から留学期間中(エージェントによっては留学後も)に提供してくれる「「サポート内容」に付けられた値段ですね。
この「サポート内容」と「見積金額」については、すでに(1)で触れたように、相見積を取って各社の明細を比較するわけですが、「最も大切なことは、そもそも、そのサポートは本当に必要なのか?という妥当性の見極めです。
サポート内容の妥当性について判断ができることが、手数料を少しでも低く抑える秘訣と言えるでしょう。
〈関連記事「留学エージェントの選び方」〉
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