「英語って必要?意味わかんない!」
2017年10月13日
留学パパのつぶやき
今からちょうど1年前のこと。これは中学1年生と高校1年生になる僕の娘達から出てきた言葉です。
日本で生まれ育った大抵の親であれば、「それはそうだけど、これからの時代はね、、、」と、どこかで聞いた「グローバリズム」について熱弁をふるい、何とか自分が克服できなかった「英語コンプレックス」を子供達で解消しようと試みたりするのでしょうか。
僕は12歳の時、初めて触れた英語に魅せられて、コツコツと独学を続け、21歳で単身渡米しました。
その4年後には、カリフォルニア州立大学を卒業し、以来20年以上にわたり、英語ができることの意味や素晴らしさを、肌で感じながら生きてきました。
学生時代にそんな貴重な経験をしてきた僕ですが、自分の子供達に対する英語教育については、はっきりと娘達から「失敗」の烙印を押されていたのです。
目次
言葉では伝わらないものが「そこ」にはある。
「親がいくつ言葉を重ねるよりも、実際に肌で感じさせるのが一番」という、思い付きのアイデアの割には妙に説得力のあるストーリーが出来上がり、すぐに航空券とホテルの手配することになりました。
「どうせ行くなら自分が学生時代を過ごした大学を娘達に見せてあげたい!」
21歳の僕が期待と不安を胸に、スーツケースを引きずりながら降り立った街・カリフォルニア州のサンフランシスコとサクラメントを目的地に決定。
言葉では伝わらなかった「何か」を感じる旅が実現したのです。
「私、絶対アメリカが良い!!!」
カリフォルニアは「人種のるつぼ(melting pot)」と言われるだけあって、多種多様な人々が行き交い、娘達の目には「映画やテレビでしか見ることのなかった世界」が広がっていました。
アメリカ独特の自由な空気感が街全体を覆い、日本とは全く異なる文化的・歴史的背景の違いをリアルに感じた娘達から出てきた言葉は、「アメリカに住んでみたい!」「アメリカの学校に行きたい!」でした。
「娘達が変わるきっかけになれば」と思って企画した旅行でしたが、あれだけ頑なに英語も海外も拒否していた娘達の口から、「留学」というキーワードが出てきたことに、僕も妻も「そんなに簡単に変わるもの???」と目を丸くしました。
やはり「環境」って「人を変える力」があるのです!
親としての自分の役割についても再認識させられました。
まだスタート地点にも立っていない!?
「絵に描いた餅」にしないために、親として何ができるのでしょうか?
一言で「留学」と言っても色んな種類があります。
(短期・長期の語学学校、交換留学、卒業目的とした大学・大学院への正規留学、各種専門学校への留学など)
目的地となる国や地域も様々です。
例えば「アメリカ」だけでも大学数は4,000校以上、高校だと10,000校を超えます。(その全てが留学生を受け入れている訳ではありません。)
言葉の壁、生活習慣の違いという問題も、解消すべき大きな問題でしょう。
あと、これは親の問題ですが、金銭面についても日本の学校に通わせるのとは比べものにならないくらい費用がかかります。
娘達がそれらのことを全て理解した上で「留学したい」と言ったわけではないことは、十分承知しています。
つまり、「留学したい≠留学できる」という現実的な課題を「親子で解決していかなければならない」のです。
親として、「子供の留学」とどう向き合うか?
僕は独学で英語を学び、留学に関しては、学校選びから手続きに関わる全てを自分一人で行いました。
今のようにインターネットのない時代です。
両親に世話になったのは金銭面のみです。
誰にも相談せず、ゼロからスタートして、友人からも4年間のアメリカ留学は「成功したね」と言われました。
僕と同じように、自分で考え、調べたりして留学できるのであれば、素晴らしいことだと思いますし、現にそうやって留学を成功させる人もいると思います。
しかし、今回は僕の話ではなく、子供達の話です。
「自分が出来たことは子供達にもできるはず」という理屈にはならないと思います。
なぜなら、僕と娘達では生きてきた時代・生活環境も違えば、考え方や価値観もまるで違うからです。
おそらく一番やっかいな問題は、情報量が多すぎることでしょう。
インターネットを中心に、あらゆるメディアから簡単に情報が手に入る時代です。
中には素晴らしい情報もありますが、悪質な事実無根の情報も数多く存在します。
今回の話は訪れたこともない異国の土地のことです。
情報が多すぎることで、逆に「何を信じて、何を選び、どう動いたら良いか」混乱し、かえって不安になる場合もあるでしょう。
僕が留学した当時は、インターネットもなく、限られた情報しかなかったので、詳細がつかめないという不安はありましたが、反対に選択肢が多くて迷うということもありませんでした。
「留学」に対する考え方も変わってきました。
ひと昔前は留学経験がそれほど高く評価される時代ではありませんでした。
語学力や留学経験が必要な職種が少なかったこともありますが、時には「西洋かぶれで扱いにくい」というレッテルが貼られることさえあったくらいです。
当然のことながら、「英語を社内公用語にする」という会社もありませんでした。
ところが現在は、「英語ができること入社や出世の条件」という会社も増え、語学留学から正規留学まで、海外で過ごした経験を就職やキャリアアップに活かすことができます。
英語が「目的」ではなく、「手段」として認識されてきている証拠でしょう。
だからこそ、「どこで、何を学ぶか?」は重要なテーマになりますし、子供達だけでなく、親にとっても悩ましい問題となってきます。
子供達や親御さんにとって「誰の助けも借りずに留学をする」ということは、自分ですべての情報を整理し、取捨選択し、留学の目的や目標を考え、そして留学後の進学やキャリアについても考えていくということを意味します。
これには大きな不安と高いハードルを感じる人が多いはずです。
好奇心と行動力だけが自慢だった僕ですが、振り返ってみると「留学前に知っておけば良かった」「深く考えておけば良かった」ということはいくつもあります。
一番大きな例を挙げると、僕は「費用の安さ」と「寮(住む場所)がある」というだけの理由で、名前も聞いたことのないコミュニティーカレッジを最初の留学先に選びました。
「その土地がどんなところで、どんな学生がいて、何を学べる学校なのか」という、基本的なことさえほとんど知らない(知る術がない)状態で留学先を決めたのです。
結果はご想像の通りです。
今から考えると笑い話ですが、「そんなことも知らずによく留学生活を乗り越えられたなあ」と思います。
そんな経験がいくつもあるからこそ、「分からないことが分からない」人達にとって最も必要なのは、経験に裏打ちされた正しい情報・知識と選択肢であり、道に迷った時に相談すべき相手なのだと思います。
子供達の未来を創る「留学」について考える。
自分が子供達のために調べたことが、少しでも多くの人達のお役に立てればと思い、ブログにまとめていきます。
それは単なる「留学ノウハウ」の提供ではありません。
時には「子供の留学を真剣に考える」親の立場で、時には留学を志す子供達の視点に立ち、長い人生の中で、短くも価値ある時間を生み出す「留学」について、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
僕の留学は一人で行動して実現しましたが、「子供の留学」については、可能な限り多くの方々と一緒に創っていきたいと思います。
そんな思いに共感してくださる方々からのコメントや情報提供、そして質問は大歓迎です!
問い合わせ欄、またはコメント欄を通じて、どうぞお気軽に情報発信をお願いします。
【情報提供の一例】
「留学の目的を決める時にこんな家族会議をしました!」
「私が(または、子供が)この学校を留学先に選んだ理由」
「留学エージェントと話をしていて感じたこと」
「お金のことはこうやってクリアした」
「ホームステイ先でのこんなトラブルに要注意!」
「留学したら絶対の訪れたいあの場所」
「海外での友達の作り方」
「親子二人三脚で掴んだ夢の話」
など
【質問の一例】
「留学する前にどれくらいの英語力が必要?」
「具体的な英語の勉強方法は?」
「エージェントを使わずに留学する方法は?」
「おすすめのエージェントは???」
「奨学金をもらうためには、どうすれば良い?」
「ホームステイと寮生活の違いは?」
など
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