なぜ海外の高校へ留学したいの?

2017年11月22日 留学パパのつぶやき

highschool

最近、我が家の食卓では「高校留学」についての話題が多くなりました。

 

正直、1年前までは「留学」の「り」の字も出てこなかったことを思うと、人生何がきっかけでどう転ぶかは分からないものです。

 

親として「留学することの意味」は、僕自身の留学経験を踏まえて色々と語ることはありますが、やはり留学するのは子供達ですから、子供達の中に眠っているものを引き出すのが親の務めかなあと思います。

 

 

高校留学の意味について子供達と考えてみました

先日、とてもシンプルな質問を次女(中2)にしました。

 

僕:「なぜ留学してみたいの?」

 

次女:「誰も知らないところで、自分を追い込んでみたい。」

 

僕:「どうしてそう思ったの?」

 

次女:「決められたレールに乗って、意味もなく(日本の)大学へ行くなんて、無理無理!海外で色んな人に会ったり、見たこともない場所へ行ったり、色々と経験してみたい。」

 

何やらとても頼もしいことを言ってくれたものです。

 

ちょっとルンルンな気持ちにさせられましたね(笑)。

 

まあ、本当は留学するっていうことは、それなりの大変さがあるわけですが、「無知だからこそできること」ってあると思います。

 

大人になると、社会のことが少しずつ分かってくるし、「知らないこと」に対する恐怖心を持つようになります。

 

でも、子供達って「知らないこと」にワクワクできるんですよね!

 

知らないからできるチャレンジと、その結果得られる貴重な経験と学び。

 

「自分は生きている」って体中で感じる瞬間がたくさんあります。

 

「未知との遭遇」は、まさに人生の醍醐味そのものだと思います。

 

高校留学が与えてくれる最大の魅力ですね!

 

 

「英語力を向上させたい」は高校留学の目的なの?

かなり大袈裟な言い方をすれば、日本人ほど「英語コンプレックス」が強い国民もいないんじゃないかと思います。

 

色んな理由があると思いますが、一番大きな理由は「英語自体が目的になっている」ことにあるような気がします。

 

そもそも、「英語ができる」ってどういうことでしょうか?

 

資格や試験の成績が物差しと考える人も多いでしょうが、そんなことを気にするのも、偏差値教育が根付いた日本独特の考え方です。

 

「ちょっと待った!」と言いたいですね。

 

英語は日本語と同じ、言葉の一つであり、「コミュニケーションの手段」だということを再認識したいと思います。

 

もし「英語力向上」が高校留学の目的なのだとしたら、僕は娘を留学させることはしないと思います。

 

30年以上、英語を学び、人に教えてきた経験もあるので、断言できますが、「英語力を向上させるのに留学は必ずしも必要ない」からです。

 

英語学習の方法論については、また別の機会に触れていきたいと思いますが、簡単に言うと、今の時代、英語力を向上させたいのであれば、日本にいても十分にレベルアップできます。

 

仕事で使ったり、新聞や雑誌、ネットから英語で情報収集するくらいの英語は、無理して留学しなくても身につけることが可能です。

 

「高校留学すると英語力が向上する」というのは、結果であり、目的じゃないのです。

 

高校留学すれば、生活環境のすべてが英語です。

 

ホストファミリーとの会話、友達作り、学校の授業、そして課外活動にいたるまで、すべて英語を使って行うわけですから、努力は必要でしょうけれど、誰でも一定期間過ごせば上達するものです。

 

それが前提にも関わらず、「英語力向上」を高校留学の目的にするのは、とても「もったいない」考え方だと思います。

 

今、娘に日々伝えているのは、「日本にいる間に、できる限りの英語力向上に努めなさい」ということです。

 

英語力向上以外に、もっともっと大切な学びや気づき、経験ができるのが高校留学だと思うからです。

 

 

高校留学の最も大きな価値の一つは「人との出会い」

海外での生活には、様々な「人との出会い」があります。

 

日本にいても、それなりに多くの出会いがありますが、留学先での出会いは特別です。

 

例えばカナダに留学すれば、「カナダ人との出会いがある」というのは想像できると思いますが、実はそれだけではありません。

 

日本とは違って、英語圏の国々のほとんどが「多民族国家」です。

 

アジア人もいれば、中南米、ヨーロッパ諸国やアフリカからの移民や留学生がたくさんいます。

 

カナダの高校は、学生数の1割は留学生という学校も多いです。

 

なので、その「出会いの質」は日本とは比較にならないくらいバラエティに富んだものになります。

 

国境を超えた「生涯の友」と呼べる人との出会いも期待できます。

 

 

そして、「人との出会い」がもたらす最大のメリットはは、「価値観の共有」でしょう。

 

文化や歴史の違う国からやってきた人たちとの出会いは、小さな価値観の枠から自分自身を解放させてくれます。

 

「これは当然だろう」と日本人である自分が思っていることは、必ずしも正解ではないということに気づくのに、そんなに時間はかかりません。

 

黙っていては理解し合えない。

 

考えや思いを伝えるということはどういうことなのか?

 

日々、価値観を揺さぶられることの連続です。

 

僕は高校留学で自分の娘に一番感じてもらいたいのは、この点です。

 

「人との出会い」から、それら全てを感じることができるのが、高校留学の最も大きな価値であり、目的だと思っています。

 

留学準備段階の今、娘との会話でよく出てくるフレーズは、ある事柄に対して「なんでそう思うの?」「別の角度から見たらどうだろう?」という質問です。

 

ちょっとした思考のトレーニングですね。

 

英語力は今ひとつでも、周囲から「この子は面白い!」と感じてもらえるよう、自分の「軸」を育てておけば、高校留学での人との出会いは、より有意義なものになるでしょう。

 

 

留学は早ければ早い方が良い???

我が家の場合、たまたま娘が「留学したい」と言い出したタイミングが高校留学という時期に重なりました。

 

僕自身は大学留学ですので、親よりも早い時期に娘は留学することになります。

 

人によっては中学生や、ひょっとしたら小学生で留学するという人もいるでしょう。

 

それぞれのご家庭で事情や考え方があるので、一概に「どの時期がベストか?」という答えは出しづらいものですね。

 

「留学の目的」や「留学したい国」によって、適切な時期があると思います。

 

「異文化に触れさせたい」ということが目的であれば、日本の高校に通いながら、交換留学(1年)や夏休み等を利用した短期留学という選択肢があります。

 

「イギリスやアメリカの名門大学を卒業させたい」というのであれば、中学3年生の段階で留学をスタートするのが、最も良いと思います。(高校が4年制であるのと、語学力が相当必要となるため)

 

〈関連記事「海外の名門大学を目指す高校留学とは?」〉

 

海外の大学進学が目的であれば、高校1年生、もしくは遅くても2年生からの高校留学となるでしょう。

 

 

また、各国や地域の教育制度の違いもよく理解した上で、留学のタイミングを考えた方が良いですね。

 

学びたいことや行きたい国や学校があったとしても、教育制度の違いによって、断念や変更を余儀なくされることがあります。

 

〈関連記事「こんなにも違う!海外の高校の教育制度の違い」〉

 

 

あとは、「日本人として、どの程度一般的な常識や価値観、教養(国語力)を身につけさせるか」ということも考慮したいところです。

 

英語力だけのことを言えば、高校より中学校、中学校より小学校からスタートする方が、圧倒的に習得スピードは早く、ネイティブに近い英語力を身につけて、その後の進学も有利に進めることができるでしょう。

 

しかし、「日本人として、どこまで育てたいか?」という問いに対して、親としてはしっかりとした考えを持っていた方が良いと思います。

 

というのも、小学生や中学生の子供たちは、やりたいことがあったとしても、人生というスパンで「何が大切か?」を大局的に考えることはできません。

 

親が色々と選択肢を与えてあげる必要があります。

 

その選択肢を提示するために、「自分は子供をどう育てたいか?」という考え方を明確にしておくことはとても重要でしょう。

 

「早ければ早いほど良い」とは必ずしも言えないと思います。

 

 

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