アメリカの高校留学「費用重視」なら公立高校への交換留学!

2017年11月20日 気になるお金のこと

schoolbus

子供の高校留学を真剣に考える親の立場として、費用のことは避けては通れない時最重要項目の一つですよね。

 

「アメリカの高校留学に魅力を感じるけれど、費用的に高いのでは?」

 

というのが、僕のこれまでの感覚でした。

 

高校留学について調べてみると、最も費用メリットの高い方法の一つが「アメリカの高校留学」であり、中でも「公立高校への交換留学」だということが分かってきました。

 

一体、どういうことなのでしょうか?

 

一般に「アメリカの高校留学にかかる費用が高い」と言う時、「私立のボーディングスクール(寮制高校)」にかかる費用を指している場合がほとんどです。

 

確かに私立のボーディングスクールに通わせると、年間で500万円以上かかる学校も多く、かなりの費用を準備しなければなりません。

 

「高い費用に見合った環境が提供されているの?」

 

という疑問はあるのですが、ボーディングスクールの詳細については、別のコラムで取り上げていきたいと思います。

 

今回は、費用的メリットの高い「アメリカ公立高校への交換留学」について分かったことをお伝えしていきます。

 

 

 

 

なぜアメリカの高校への交換留学なら費用が安くすむのか?

アメリカの公立高校への交換留学なら費用が比較的安く済む理由ですが、どうやら「交換留学」という制度自体に大きな秘密があるようです。

 

そもそも交換留学は「国際交流が目的」であり、単位取得や卒業はできません。

 

そして、その目的を達するために、学校・ホストファミリー・サポーターなどは、すべて「ボランティア」になっています。

 

留学準備に関する最低限の経費はかかりますが、一番費用のかかる授業料やホームステイ(食費含む)の費用がかからないわけですから、安くすむのは当然ですね。

 

各種エージェントや団体が交換留学プログラムを扱っているので、これから色々とチェックしていきたいと思います。

 

 

費用の安いアメリカ公立高校への交換留学デメリットも理解しよう!

費用が安い理由は国際交流が目的で、その多くがボランティアで成り立っているということですが、当然デメリットもあります。

 

目先の費用的メリットだけしか知らないと、どうやら落とし穴もあるようです。

 

いくつかデメリットを紹介したいと思います。

 

 

1. 1年以内が限定のプログラムのため、卒業はできない。

交換留学という制度上のルールとして、「1年以内」ということですから、ビザの延長もありませんし、卒業はできません。

 

となると、交換留学を終えてからのことを考えた上で参加しなくてはならないですね。

 

〈関連記事「どんなタイプの高校留学を選ぶかの鍵は『卒業後』にある!」〉

 

在学中の高校で単位を認めてもらえますので、帰国後に進級することはできますが、大学受験のことも含めて考えると「留年」という選択肢もあります。

 

高校卒業後の進路まで含めて考えておく必要がありますね。

 

 

2. こちらから地域や学校の選択はできない。

ボランティアという性格上、受け入れしてくれるホストファミリーが住んでいる地域の学校へ通うことになります。

 

アメリカという国は日本の25倍の面積があり、都市部は日本の首都圏と似た部分もありますが、地方へ行くと延々と地平線を車で走り、学校まで1時間くらいかかるような場所もあります。

 

もちろん隣の家やスーパー等も20km〜30km離れているなんてこともよくあります。

 

こちらから希望を言うこともできる場合もありますが、選択はできません。

 

 

3. ホストファミリーも選択できない。

アメリカ多民族国家であり、毎年多くの移民も受け入れていますので、人種はバラエティに富んでいます。

 

ホストファミリーは白人の場合もあれば、黒人やアジア人、ヒスパニック系やネイティブアメリカン(原住民)の場合もあります。

 

国際交流が目的ですので、どんな家庭であっても、多くの学びや体験ができるので喜ぶべきことですが、その生活習慣は各家庭で全く異なります。

 

ですから、どんな家庭に入ったとしても適応していかなければなりません。

 

余程の問題でもない限りは、ホストファミリーの変更はできないのがルールだそうです。

 

よくよく考えてみると分かるのですが、ホストファミリーが変わるということは、住む場所や学校も変わるということなので、容易ではありませんね。

 

 

4. 一定レベル以上の成績と英語力がなければ参加できない。

日本の学校での成績や英語力も重要みたいですね。

 

どこの団体が扱う交換留学であっても、評定平均で3.5以上なければならないようです。

 

また、英語力は英検2級程度は必要になります。

 

僕の感覚ですが、英語力に関して言えば、英検2級レベルでは現地で相当苦労があると思っています。

 

というのも、アメリカ人は相手が留学生であっても手加減することはなく、普段通りに英語を話してきます。

 

これは考えてみれば当然で、アメリカは多民族国家なので、外見だけではその人が英語を話せるかどうかなんて見分けがつきません。

 

そうなると、相手によって英語の使い分けをするという配慮ができないのです。

 

同じ高校に通っていれば、どんな人がいるかということも分かりそうですが、こちらから聞き返したり質問しない限りは、ゆっくり話したり繰り返したりしてくれることはありません。

 

先生も留学生1人のために、易しい英語を話してくれることはないので、実際に授業に付いていくだけでも、かなりハードですよね!

 

 

5. ホームステイ先がボランティアのため、家族の一員としての認識や協力が必要。

有償のホームステイであれば、契約書に書かれてある内容を履行する義務がホストファミリーにもありますから、自分のことだけを考えていれば良いので、ある意味気楽かもしれません。

 

しかし、交換留学の場合、ホストファミリーはボランティアですから、自分のことだけを考えて生活するわけにはいきませんね。

 

一般的なアメリカの家庭では、家族一人ひとりが何らかの役割を持って生活しています。

 

家事や育児をはじめ、時には家業(例えば農業やお店など)の手伝いをする必要があります。

 

また、アメリカの文化では、週末に教会へ行く習慣があります。

 

日本人とは違い、宗教に対する考え方も家庭により様々です。

 

「私は仏教徒だから教会へは行きません。」と言えなくもありませんが、国際交流という目的がある以上、できるだけ多くの時間をホストファミリーと過ごすことも大切ですよね。

 

いずれにせよ、個々の家で決まったルールや習慣を理解し、それらを守りながらお互いを尊重し合い、家族の一員として1年間過ごすことが求められます。

 

ただ、よくよく考えてみると、多少の窮屈さはあるかも知れませんが、1年間という限られた期間ですから、これらは交換留学のデメリットではなく、反対に貴重な経験ができるメリットと考えた方が良いですね。

 

 

アメリカへの高校留学 いったい交換留学にはいくらくらいかかるの?

子供の高校留学を真剣に考える親にとって、一番の関心事はやはり実際に交換留学かかる費用ですね。

 

各種団体やエージェントで扱っているプログラムを調べてみたところ、渡航費用やビザ申請にかかる費用、海外保険、そして滞在中のお小遣いなどの諸経費を除くと年間150万円〜180万円くらいが相場のようです。

 

 

実際にかかる諸経費を入れると、年間で200万円〜250万円くらいになるのでしょうね。

 

この金額が高いか安いかと言われれば、何とも言いにくいですが、こんなふうに考えることもできます。

 

 

例えば、日本で地方出身の子供が東京の私立大学に入学し、学費と生活費を出すとした場合、年間にかかる経費は少なくても200万円はかかります。

 

もちろん、日本ではアルバイトも出来ますし、奨学金ももらいやすい環境がありますから、同じではありません。

 

けれども、1年間限定で比較した場合、アメリカへの交換留学はとてもリーズナブルと言えますね。

 

限られた予算で子供を高校留学させたい親の立場からすると、1年間という制限はありますが、アメリカの公立高校への交換留学制度は本当にありがたいですね!

 

〈関連記事「高校留学と大学留学の違いを知らないと損する3つのポイント」〉

 



 

 

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