日本の高校を中退して留学することってできるの?

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「高校中退」って言葉の響きは、古い考え方を持った親世代であれば、多少なりとも抵抗感があるでしょうね。

 

せっかく通い始めた日本の高校を中退してまで、海外の高校へ留学するメリットって何なのでしょうか?

 

その先の進路やキャリアを考えた時、不安はないのでしょうか?

 

実際にどういった留学なら可能なのでしょうか?

 

その実情について、様々なエージェントから情報をいただきました。

 

 

 

 

 

 

日本の高校を中退して留学するメリットはあるの?

「日本の高校を中退する → 高校留学して卒業する」

 

これが多くの生徒さんの希望のようです。

 

つまり、日本の高校ではなく、海外の高校の卒業証書を手にするわけですね。

 

では、日本の高校を中退して高校留学する生徒の最も大きな理由は何なのでしょうか?

 

最も多い理由は「日本の高校に通うことに価値を見出せない。海外でのびのびと学び、色々なことを経験して、今後の人生に活かしたい」だそうです。

 

もちろん、もともと英語が大好きで、海外留学することが夢だったという生徒もいますが、必ずしも「英語を活かした仕事がしたい」というような生徒ばかりではないようです。

 

例えば、頭は良いけれども学校に行く意味が分からなくて不登校になっている生徒や、日本で受験をして、ある程度決まったルートで大学進学して社会人になることに、明るい未来を感じないという生徒もいます。

 

「海外には日本にはない何かがある」と感じている子供達が増えているようですね。

 

理由はどうであれ、高校を中退してまで留学するメリットとは何なのでしょうか?

 

日本の高校を中退して海外の高校を卒業すれば、もちろんそれだけの経験値と英語力を手にすることができますが、一番大きなメリットは、「高校卒業後の大学進学が有利になる」ということだと思います。

 

〈関連記事 「高校留学と大学留学の違いを知らないと損する3つのポイント」〉

 

 

(1)「帰国子女枠」で日本の大学受験ができる!

(1)「帰国子女枠」で日本の大学受験ができる!

海外の高校に2年以上留学し、卒業した生徒は、日本に帰って来ると「帰国子女枠」で大学受験ができます。

 

英語以外には主に小論文や面接が課されることが多いようですが、現時点においては、本来の自分の実力よりワンランク上の大学にチャレンジでき、一般的な受験の競争倍率より低い倍率で勝負することができるようです。

 

これは凄いことですね!

 

また、「帰国子女枠」を設けている大学は年々増えており、国立・私立を問わず、有名大学を受験することができるのは、大きなメリットとなります。

 

いわゆる「受験戦争」を少しでも低いハードルでクリアできるのであれば、それだけでも高校留学の価値はありそうです。

 

〈関連記事 「どんなタイプの高校留学を選ぶかの鍵は『卒業後』にある!」〉

 

 

(2)海外の大学に入りやすく、大学入学後の英語力にも不安がなくなる。

(2)海外の大学に入りやすく、大学入学後の英語力にも不安がなくなる。

高校留学で取得した単位や学業成績は、そのまま現地の大学へ進学する場合に活用できます。

 

大学進学を意識しながら勉強できるので、日本の高校を卒業してから海外の大学を目指すよりも圧倒的に有利になりますね。(情報収集も容易で、奨学金も得やすくなります。)

 

また、高校で少なくとも2年以上英語の環境で学んできているわけですから、大学進学後の授業にも問題なくついていくことができるでしょう。

 

余分なESLクラスを取る必要もないため、短期間で単位取得できるます。

 

時間と費用を節約できるので、かなり大きなメリットになりますね。

 

日本の大学へ進学する場合も、海外の大学へ進学する場合も、日本の高校を中退して高校留学にチャレンジするメリットはかなりあると言えるでしょうね。

 

〈関連記事 「高校留学から英語圏の大学へ進学する場合の条件は?」〉

 

 

高校を中退して海外の高校へ留学するなら、どこがおすすめ?

まず、日本の高校を中退するということは、一旦は高校に在学しているという状態ですから、早くても高校1年生の夏からの高校留学になります。(国や学校によって異なります)

 

なので、遅くても高校2年生からということになると思います。

 

つまり、途中からの入学、または編入ということになるので、高校に入ってから卒業するまでの「難易度」は意識しておく必要がありそうです。

 

個々人の希望や英語力によって「おすすめの国(地域)」も変わってきますが、今回は「留学のしやすさ(難易度)」をベースに、エージェントから情報をいただきました。

 

〈関連記事「高校を中退して留学するなら、どのタイミングがいいの?」〉

 

 



 

 

「卒業証書がもらえればいい」ならニュージーランドの高校へ留学する

「卒業証書がもらえればいい」ならニュージーランドの高校へ留学する

誤解を恐れずに言うと、学力や英語力が低くても受け入れてくれて、成績が悪くても卒業できさえすれば良いと考える人にとっては、ニュージーランドの高校留学がおすすめだそうです。

 

極端な話ですが、ニュージーランドの高校は「単位が取れなくても卒業させてくれる」ようです。

 

これはニュージーランドの学校教育に対する考え方が、他の国のそれとは違うからです。

 

簡単に言えば、ニュージーランドでは授業の内容について「どこまでできたか?」を評価します。

 

100点満点で20点や30点という点数であったとしても、それを結果としてきちんと評価をしてくれます。落第はありません。

 

一方、日本やアメリカ・カナダといった国の教育制度では、「合格・不合格」を重視します。

 

「何点以上なければ不合格(→単位取得できない)」と考える私達の感覚からすれば、「ゆるすぎるんじゃないか?」と感じてしまいますよね。

 

ニュージーランドの教育制度では卒業に単位取得は必須ではありません。

 

その年齢になれば、誰でも卒業ができるわけです。

 

「あなたの準備ができたら卒業しても良いよ。大学へ行きたいなら単位を取ろうね。」

 

そんな感じです。

 

当然、優秀な生徒はしっかり単位を取って、数が少なく、狭き門である国立大学への進学を目指します。

 

しかし、それは個人的な目的があって勉強しているわけです。

 

専門学校に行きたい生徒はそれなりの勉強をしますし、高校卒業後にすぐに就職したい人は、学校の勉強以外のことに力を入れます。

 

どの選択肢であったとしても、個人の自由として尊重してくれるのです。

 

日本の高校を中退して、わざわざ高校留学をするわけですから、何の目的もなく「卒業できれば良い」というのは、少しもったいない気がしますが、物理的には可能なようですね。

 

 

カナダの高校は英語力は関係なく留学できる

カナダの高校は英語力は関係なく留学できる

海外の高校へ留学するわけですから、「英語力はあればあっただけ良い」ですよね。

 

ただ、高校留学する生徒のほとんどは「語学力の向上」を目的の1つとして留学するので、もともとの英語力が高い生徒が留学を希望するわけではないようです。

 

 

 

英語力に自信がない生徒でも、比較的安心して留学できるのは「カナダ」です。

 

カナダは留学生に対する受け入れがとても充実しています。

 

特に各州の教育委員会が学校や各種団体(エージェント)としっかり連携を取って、留学生のサポートを行なっているのが特徴です。

 

ESLクラスを取りながら、現地の高校生と同じクラスを受けることができ、しっかりと頑張れば卒業に必要な単位も取れます。

 

一見、当たり前のように感じるサポートや受け入れ体制ですが、他の国ではカナダほど留学生の英語力に配慮されてない場合もあるようです。

 

例えばオーストラリアです。

 

留学先として人気があるイメージがありますが、実は高校留学に関して言えば、それほどきめ細かさがなく、英語力についてはかなりシビアです。

 

というのも、州ごとの教育委員会の方針にばらつきがあり、基本的な考え方として「高校生活を送る上で、英語力は絶対に必要」という方針を貫いています。

 

なので、「英語力のない人は、規定レベルに達するまではESLクラスを受講すること」を義務付けています。

 

当たり前のような気がしますが、カナダと違うのは、「通常の授業と平行してESLクラスを受講することができない」ということです。

 

英語力に不安のある留学生には手厳しい感じがしますね。

 

「英語力を伸ばしながら、高校生活も充実させたい(高校卒業もしたい)」と考える日本人留学生にとって、かなりおすすめできる国と言えますね!

 

 

〈関連記事「高校を中退して留学するなら、どのタイミングがいいの?」〉

 

 

アメリカ・イギリスへの高校留学なら、高い英語力があった方がいい!?

アメリカ・イギリスへの高校留学なら、高い英語力があった方がいい!?

英語力に自信のない人にとっては、ニュージーランドやカナダは比較的ハードルが低く、選択肢として考えやすい国と言えますが、アメリカやイギリスに高校留学したいと考えるのであれば、少し事情は違ってくるようです。

 

アメリカもイギリスも、日本の高校を中退して、卒業目的で留学するとなると「私立高校」が選択肢になります。(公立高校で卒業留学するケースはほとんどないため)

 

私立高校の場合、学校に通う生徒の目的が「大学進学」であったり、「専門分野を学ぶこと」だったりと、明確な場合がほとんどです。

 

当然、学校もそうした生徒達に合わせたカリキュラムを組んでいますので、途中から入ってくる留学生に特別なコースを用意することはありません。

(ESLクラスもあったり、なかったり学校によって異なります。)

 

日本の高校を中退してからの留学ですから、教育制度の違いも無視できません。

 

アメリカは一般的に高校は4年間です。

 

日本で言うと中学3年生から高校3年生までです。

 

仮に高校1年時に日本の高校を中退したとしても、早くて現地の高校2年生からスタートになります。

 

イギリスについては、最後の2年間は「シックスス・フォーム」という大学進学のための準備期間です。

 

もともと英語力の高い生徒であれば、どのタイミングであったとしても、それなりに授業についていくこともできますが、そうでない場合は挫折する可能性も高くなります。

 

アメリカとイギリスに関して言えば、できれば現地の高校1年生(つまり日本の中学3年生)の時からの留学が理想になります。

 

やはり「高い英語力」があれば、選択肢の幅は全然違ってくるということですね。

 

 

〈関連記事「高校留学を成功させるための英語勉強法」〉

 

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