高校留学後の進学についてハワイ大学入学審査官に聞きました!

2018年04月16日 留学後の進路は?

KCC-10

高校留学についてリサーチを続けていると、どうしても「留学後の進路」について、もっと詳しく知りたくなります。

 

やはり、日本でも海外でも、高校はある意味「通過点」になりますから、海外の大学進学事情もある程度把握したいところです。

 

今回、海外の大学進学のイメージを掴むために、春休み期間を利用して、娘達を連れて、ハワイのオアフ島にあるハワイ大学系列のカピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC:Kapiolani Community College)を訪問しました。

 

そこで、入学審査官であるMiyakiさんにお世話になり、キャンパスツアー(学校案内)をしていただきました。

 

高校留学から大学留学への道筋について、色々と学んだことをご紹介します。

 

 

ハワイの州立大学では何が学べる?

ハワイを代表する大学と言えば、州立の総合大学である「ハワイ大学」ですが、実はハワイ大学は3つに分かれています。

 

一番有名で人気のある大学はオアフ島にあるマノア校University of Hawaii at Manoa)です。

 

学生数は20,000人を超えるマンモス大学です。

 

総合大学にふさわしく、様々な専攻があり、大学院も併設されていて、博士号(Ph.D)も取得ができる大学です。

 

ハワイと言えば、リゾート地として有名ですが、実はマノア校には、アメリカ本土はもとより、世界中から留学生がやって来ます。

 

 

2つ目が同じオアフ島にあるウエストオアフ校。(University of Hawaii at West Oahu

 

ここは、クリエイティブ・メディアやビジネス、そして調理等の専攻が人気の大学です。

 

オアフ島で最も天気が安定していて、ディズニーのホテルで有名な「アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ」もこの大学の近くにありますね。

 

 

そして、3つ目がハワイ島にあるヒロ校です。(University of Hawaii at Hilo

 

海洋学や天文学の専攻が人気ですが、言語学、教育学、薬学などは大学院や博士課程も充実しています。

 

どうしても「ハワイ=リゾート地」というイメージが強いですが、実際に現地で20年以上仕事をしているMiyakiさんに伺うと、実はハワイ大学は、アカデミックな分野での評判がかなり高く、学生はとても真面目な生徒が多いそうです。

 

平日は一生懸命勉強し、休日にはアウトドアでリフレッシュするという、バランスの良い学生生活が送れるようですね。

 

 

 

コミュニティ・カレッジを選択する理由

コミュニティ・カレッジならコストを抑えられる!

留学生はもちろんのこと、現地の学生も4年制の総合大学へいきなり進学するより、コミュニティ・カレッジを選択する人が多いようです。

 

その最も大きな理由は、「金銭的負担が少ない」ということです。

 

ハワイ大学マノア校の場合、年間の授業料は33,000ドル(日本円で約340万円)です。

 

ところが、コミュニティ・カレッジになると授業料は年間で約8,000ドル(日本円で約90万円)と、4分の1以下になります。

 

これは相当大きな違いですね!

 

4年制の総合大学であれ、コミュニティ・カレッジであれ、最初の2年間に学ぶ主な内容は一般教養です。

 

理系・文系に関わらず、広く色んな分野について学び、3年生から専門分野を学びます。

 

同じ州内であれば、2年間で取得した単位は、すべて編入先の大学で認められます。

 

学ぶ内容が同じで、単位移行にも無駄がないのであれば、できるだけコストの安い方を選びたいという人が多いのは頷けます。

 

そして、さらに金銭的なメリットを生む方法があります。

 

それは、「コミュニティ・カレッジで過ごす2年間の成績によって、奨学金を獲得して4年制大学への編入が可能になる」ということです。

 

例えば、Miyakiさんの話によれば、2年間の評定平均(GPA)が「3.3」以上ある学生はハワイ大学の年間授業料が半分になるそうです!

 

ちなみに、ハワイのコミュニティ・カレッジに在籍する留学生(約750名)のGPAの平均値は「3.1」だそうです。

 

ということは、平均よりもう少し努力していれば、かなり大きな金額の奨学金を得るチャンスがあるということですね!

 

評定平均(GPA)は、アメリカ全土で共通のスコアになるので、ハワイ州以外の大学へ編入を希望する場合でも有効です。

 

そして、他の州立大学でも同様の奨学金を支給するところは数多くあるので、コミュニティ・カレッジでの成績はとても重要ということになりますね。

 

あと、これは僕の個人的な経験に基づく話ですが、一般的にコミュニティ・カレッジは4年制大学に比べて少人数クラスが多いです。

 

そうなると、分からないところも丁寧に指導していただける環境があるため、相対評価ではなく絶対評価であるGPAを高くすることが可能です。

 

金銭的な負担を少なくするには、大きなメリットがあると言えるでしょう。

 

 

単位取得後に多彩な選択肢がある!

コミュニティ・カレッジに通う理由は大学編入だけではありません。

 

選択するコースによって、多彩な選択肢があります。

 

例えば、金銭的な事情によって日本に帰国する学生もいますが、2年間で規定の単位を取得すれば「準学士(Associate Degree)」が与えられます。

 

そして、日本の4年制大学への編入も可能です。

 

学校によって異なりますが、日本の大学との提携も充実しています。

 

カピオラニ・コミュニティ・カレッジでは、松山大学や関東学院大学、東洋大学といった大学と提携しており、松山大学英文科への編入では、入学金を支払えば、3年生〜卒業までの授業料は全額免除という制度があるようです。

 

関東学院大学も入学金免除で、3年生の時の授業料が半額になるという特典があるそうです。

 

もちろん、コミュニティ・カレッジで取得した単位はすべて移行できます。

 

 

また、コミュニティ・カレッジでは職業訓練コースがあります。

 

ハワイでは観光業が盛んなため、ホスピタリティや調理、ビジネス等の分野で数多くのコースを選択できます。

 

1年間の職業訓練を終えると修了証(Certificate)が授与され、修了後1年間現地で働けるOPT(Optional Practical Training)という制度が利用できます。

 

OPTは学生ビザの延長になりますが、職業訓練であれ、準学士であれ、一定の学業を修了するとインターンシップのような形で、1年間働ける権利が与えられます。

 

ハワイの場合は特に日本人観光客が多く、様々な場所で日本語ができるスタッフが求められています。

 

そのため、他の州に比べると、OPTでの働き口が多く、長期滞在したい日本人留学生にとっては人気があるようです。

 

こうした制度を利用する留学生は増えているそうで、例えば1年間職業訓練をして、1年間OPTで働き、またコミュニティ・カレッジに戻って1年間学び、その後さらに1年間OPTで働くという学生もいるそうです。

 

但し、留意点もあるようで、職業訓練コースの場合、一般教養を学ぶわけではないので、4年制大学への編入ができないというデメリットがあります。

 

ハワイ大学ウエストオアフ校では、ビジネス専攻の学生に限り、職業訓練コースも単位として認めてくれるそうですが、ビジネス以外の専攻であったり、他のハワイ大学を卒業したいと考える人は、通常の一般教養コースしか選択肢はないようです。

 

あとは、「とりあえず大学進学はしたいけれど、やりたいこと(専攻)が決まっていない」というような学生にとっては、コミュニティ・カレッジでの2年間で、じっくりとその先の進路について考える時間が持てます。

 

すでにお話してきた、4年制大学への編入、日本の大学への編入、職業訓練を含めた就職活動等、多彩な進路を考えるスタートラインに立てるのが、コミュニティ・カレッジの魅力の一つですね。

 

 

ハワイ大学審査官に聞いた、高校留学するメリットは?

英語力ならアメリカ本土やカナダで高校留学がベスト!

Miyakiさんに「高校留学のメリット」についても伺いました。

 

高校留学する目的で関心の高い「英語力」について言えば、ハワイの高校を卒業した学生よりも、アメリカ本土やカナダ等の高校を卒業した学生の方が、圧倒的に英語力が高いそうです。

 

理由は簡単では、やはりハワイは日本人が多いというのが一番の理由のようです。

 

もちろん、学校では英語環境ですが、一歩街へ出れば、多くの日本人に出会います。

 

日本語が目や耳から入ってくる比率は、海外の他のエリアと比べて随分高くなりますね。

 

高校留学でも、ハワイに3年以上滞在するのであれば英語力もかなり向上するようですが、1〜2年であれば、やはり他のエリアから来る学生の方が優秀なことが多いようです。

 

 

高校留学の一番のメリットは、大学進学が容易になること!

海外の大学への進学を考える人にとって、高校留学の一番のメリットはやはり「英語力が早く身につく」ということになります。

 

Miyakiさんご自身の高校留学の経験も聞かせていただきましたが、やはり高校生のうちに耳が英語に慣れ、読み・書き・話す訓練もしっかりできるため、大学に入ってからのより高度な授業にもスムーズに対応できるそうです。

 

日本の高校を卒業してから海外の大学へ進学する場合は、英語の基礎力が圧倒的に不足している人が多く、卒業できたとしても、それなりに時間を費やす可能性が高くなります。

 

僕もカリフォルニアの大学に4年いましたが、全く英語の勉強をしてこなかった日本人であれば、最低でも大学卒業までに5年半〜6年はかかっている学生がほとんどでした。

 

もちろん、英語力が低いことによって、GPAも低くなりますから、奨学金をもらおうとしても不利になりますね。

 

海外の大学進学を視野に入れて考える場合、高校生のうちから留学すれば、英語力の問題も比較的容易にクリアできると思います。

 

 

大学入学審査官Miyakiさんの体験談とアドバイスをお聞きしました!

今回お世話になったMiyakiさんは、高校1年生からオレゴン州の高校に入学されたそうです。

 

当時の英語力についても、少し聞いてみました。

 

「留学する前の英語力は英検3級くらい。普通の人は3ヶ月もいれば耳が慣れると言われていましたが、僕は1年かかりました。」

 

と、笑いながら話してくれました。

 

「でも、友達ができ始めてからは、飛躍的に英語力が伸びた気がします。もちろん、授業に付いていくのは大変だったので、当初はかなり勉強したと思いますが、友人ができたことで、精神的にも楽になり、留学して1年くらい経った頃には随分楽になったかなあと思います。」

 

留学についてはよく「現地に行けば何とかなる」という人はいますが、やはり困難を乗り越えようと努力できる精神力は必要ですし、友人の存在は大きいのでしょうね。

 

英語力について言えば、「TOEFLなどの試験は一度、自分の実力を知る上で受けておいた方が良い」というアドバイスもいただきました。

 

今の自分の実力を知り、足りない部分をしっかり勉強して、どれくらい自分が成長したのか、改めて試験を受けて確認することができるということだそうです。

 

もちろん、実際に大学に入る際にもTOEFLなどのスコアは必要条件になりますね!

 

 

英語以外のことで、事前準備をしておいた方が良いこともお聞きしました。

 

「他にアドバイスがあるとすれば、パソコン操作はしっかりとできるようにしておいた方が良いですね。

 

海外はほとんど手書きではなく、レポートなどすべてタイプしますから、ワード・エクセル・パワーポイントくらいは自由に使えるようにしておいた方が良いでしょうね。」

 

案外、「パソコンが上手に使えない」という学生は多いそうです。

 

英語力ばかりに目が行きがちですが、実際に授業を受けて、宿題やレポートをこなすとなると、当然こうしたスキルも必要になってきます。

 

最後に「今、日本の学校で学んでいることは、しっかりと理解して、手を抜かずに勉強しておけば、留学してからきっと役に立つ」というお話もいただきました。

 

海外の高校とは言え、学ぶことの基本は日本の教育と大きな違いはありません。

 

特に数学や理科などは、日本の方が進んでいるくらいです。

 

日本語ではなく「英語で学ぶ」という違いこそあれ、内容自体を事前に理解できていれば、言葉の問題もクリアしやすいでしょう。

 

やはり、「今を大事に、何事も手を抜かない」ということが、一番の事前準備なのかも知れませんね!

 

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